御朱印をメルカリで売る阿呆と買う阿呆。価値は物だけにあらず。
平成から新たに令和の時代へ移り変わりました。連日メディアでは令和にちなんだニュースが多く取り上げられています。その中で今回私が非常に許せなかった『令和元日御朱印のメルカリ転売』についてお伝えしていきます。
明治神宮では御朱印を求めて10時間待ち
新天皇が即位され、時代が令和に移り変わっていく一方で、各地の至る所で御朱印を求めて長蛇の列が出来ました。私も趣味で御朱印を集めているので、「令和の元日の記念御朱印が欲しいな」と思う気持ちと私と同じように御朱印に興味を持ち、御朱印を求めて多くの方が参拝に来られている現実を知り初めはとても嬉しく思っていました。
#明治神宮 では #令和初日 の #御朱印 を求める人たちで早朝から長蛇の列ができています。 pic.twitter.com/fLZuW7GVMY
— 東京新聞編集局 (@tokyonewsroom) April 30, 2019
5月1日の令和元日の明治神宮の御朱印は、16人で御朱印を書かれていたそうです。本当にお疲れ様でした。
なぜ明治神宮に長蛇の列が出来たのか
明治神宮は原宿駅を降りるとすぐ目の前の位置にあります。都心のど真ん中にあり、アクセスも非常にしやすいです。年間参拝客数は、318万人と全国TOPを誇っています。知らない人はいな位でしょう。
明治天皇と昭憲皇太后をお祀りする神社です。都心のど真ん中に関わらず、とても広大で森を思わせるような自然を感じられます。鳥居を一歩くぐれば、都会の喧騒を忘れさせてくれるそんな居心地の良い場所です。www.meijijingu.or.jp
天皇や皇室のゆかりが深い神社を神宮と呼ばれています。今回の平成から令和に移り変わる事で、アクセスも良く、非常に歴史が深い明治神宮が長蛇を作るきっかけとなったのでしょう。
明治以降、天皇や皇室の祖先神を祭神とする神社の一部が、社号を「神社」から「神宮」に改めた。しかし、仁徳天皇を祀る難波神社や高津宮が神宮ではないように、全てにおいてそうではない。第二次世界大戦終戦までは、新たに「神宮」の社号を名乗るためには勅許が必要であった。
戦後は神社の国家管理は廃止されたため、「神宮」号を名乗る際に勅許は不要となった。しかし現在でもなお神社本庁傘下において、「神宮」を公式な社号として名乗る神社は特別の由緒を持つものに限られている。
「神宮」を公式な社号として名乗る神社は特別の由緒を持つものに限られている。
神宮や神社やお寺について細かく知りたい方はこちらで分かりやすく説明されていますのでご覧ください。
フタを開けてみたら…御朱印の転売
世の中では至る所で転売が横行しています。転売自体を全て否定するつもりはありません。一つの商売の成り立ちですし、物が売れるということは、需要がある事もまた事実です。御朱印を転売する事に対して犯罪かどうかと問われても犯罪ではありません。
しかし、全ての物の価値は、その物だけでは決まりません。
その時の経験や記憶など、情景を通じて刻み込まれます。綺麗事に聞こえるかも知れませんが
メルカリで御朱印を高値で購入しても物は手元に届きますが、思い出は残りません。
Twitterにて私と同様にメルカリにて御朱印を出店されている方に対して憤りを感じていらっしゃる方は多くいます。本当に残念に思います。
とりあえず御朱印をメルカリに出すような連中は毎日足の小指を柱にぶつけてしまえばいい(地味に痛がれ)
— ぉざゎ (@zawatch) May 1, 2019
令和初日の御朱印がメルカリで高額転売 大行列の明治神宮は「非常に残念」 https://t.co/kzTUdEy9Jk
うーん……哀しい
— 紺野うみ(巫女ライター/心の相談屋さん) (@konnoumi) May 1, 2019
やっぱりこうなってしまうのか😢
本当に残念でなりません💦
「限定」にかくも弱いのが人間😭
物に心を縛られるのではなく
御朱印の本来の意味である
「神様とのご縁の証」として
それを受けていただけたらと
ただただ、願います⛩️
https://t.co/sY2acfaq50
御朱印の転売は至る所で起こっていた
私は以前記事で、御朱印の転売について触れた事がありました。
あまりの人気に転売する人まで続出 櫻木神社の特別記念品欲しさに、桜シールの転売まで横行しています。この転売続出に対して、Twitterにて注意喚起をされている方までいます。 転売目的で購入される方がいる事に対して、非常に悲しく思いますが、それほどまでに桜シールを集め特別な記念品が欲しい方が多くいることも事実です。櫻木神社の御朱印に対する、人気と魅力の高さが伺えます。
櫻木神社と御朱印はなぜそんなに人気なのか?リピートしたくなるその魅力と人気に迫る| 桜木神社の春の例大祭レポート - 単身者撲滅委員会~同棲ブログ~
御朱印集めに年齢制限はなく、老若男女問わず人気があります。全国各地にある分、御朱印が欲しくても遠くて行けない事があるのも事実です。是非モラルある行動を取っていただきたいと願うばかりです。
御朱印の魅力と楽しみ方
全国至る所に神社やお寺はあります。歴史上の偉人のゆかりの地へ行き思い出として御朱印を頂いたり、最近ではスタンプラリーのようにカラフルで若い方にも楽しんでいただけるような工夫が施されていたりします。更には、御朱印を貰った後に専用のアプリを入れるだけでキャラクターが浮かび上がるような特別な御朱印まで登場しています。
かっこいい御朱印から可愛い御朱印などなど御朱印の集め方は人それぞれです。
今日は、御殿場アウトレットに行き
— おじちゃん (@n68qksxxodvfnrV) May 1, 2019
その後に静岡県御殿場にある吾妻神社⛩️にお参りしてきました。🙏
とても静かな場所でした。
令和元年初めての御朱印頂きました。🙏
平成は色々ありましたが、令和は新たな人生のスタートになりますように🙏
また、皆様にとって良い時代になりますように🙏 pic.twitter.com/33jEHHJMqW
御朱印は、行った場所の記念となるだけでなく、参拝する事で、個々が未来に向けて祈願をする場所です。そんな神聖な場所に、転売目的で足を運ぶ事に対して非常に憤りを感じます。
価値は物だけにあらず
子供の成長と同時に写真を撮ったり、旅行をしたりとその時の思い出として記録に残ります。御朱印も同じです。
その時その瞬間に誰とどこに行ったか。その時の空気さえも記憶に刻み込まれます。
記憶と記録が交わってこそ価値になります。メルカリでの転売など、無価値な事に売る人も買う人も早く気付いて欲しいと願うばかりです。